痛みを抑えた治療
痛みの少ない麻酔
毎回麻酔をする際には表面麻酔を使用して粘膜を麻痺させ、カプリにて体温と同じ温度に麻酔液を温め、極細の針を使うことにより、ほぼ無痛的に麻酔注射が行われます。
笑気吸入鎮静法
恐怖心の強い方には積極的に笑気吸入鎮静法を使用しています。
静脈内鎮静法
「静脈内鎮静法」ってなんですか?
静脈内鎮静法は、歯科麻酔科医が鎮静薬や麻酔薬を点滴から注入して、
不安や恐怖心、緊張感を取り除き、リラックスした快適な状況で治療を受けていただく方法です。
全身麻酔と違って呼びかけに答えたり会話はできます。
鎮静中は完全に意識がなくなることはありませんが、ウトウトして眠ったような状態で治療が気になりません。
- お口の中の注射や治療のことを殆ど憶えていません。
- 時間の長さをあまり感じません。
- ショックなどを未然に防ぎます。
- お口の中にものを入れると、すぐにえずいてしまう反射 (嘔吐反射) を防ぎます。
- 歯科麻酔科医が常時監視しているので安心です。
- リラックスしているので全身状態が安定し、持病が悪化するリスクを大きく下げます。
- ショックなどを未然に防ぎます。
ただし、痛みを取る作用はないので、十分に局所麻酔を効かせることがとても重要ですが、
鎮静中はお口の中に麻酔の注射をしても憶えていないので安心です。
治療中は、適切な鎮静状態を維持するために、心電図や血圧計、酸素飽和度のモニターなどをもとに、
歯科麻酔科医が常時監視し適切に鎮静の深さを調節しています。
したがって持病の悪化や偶発症の発生を未然に防ぐことができます。
術者の先生は治療に専念できますからしっかり治療をしてもらえます。
どのようなときに有効なのですか?
最近では、リラックス診療、快適診療といった呼び方で次第に増えてきています。
日本歯科麻酔学会の報告では、静脈内鎮静法を受けた患者さんの実に約90%の方が、
次回の手術でも静脈内鎮静法を受けたいと回答をされています。
- 特にできない治療はありません。
- 楽に治療を受けたいと思えば、どんな治療でもとても有効な方法です。
- インプラント手術や抜歯などの外科治療といった、心身ともにストレスが大きい治療の場合には、ぜひお勧めです。
- 治療時間が長くなる場合、時間の長さをあまり感じないのでとても有効です。
- 長くお口を開け続けるのはとても苦しいものですが、楽に済みます。
- 型を採ったり奥のほうの治療をする場合にも、苦しくなく楽に済みます。